第273回研究講演会開催報告


日時:平成10年9月25日(金) 15:00〜17:00
会場:〒010-8502 秋田市手形学園町1−1
秋田大学工学資源学部情報工学科101講義室
講演題目:Communication Revolution in 21st Century
- Business Trends in US and Japan and Opportunities for Future Japanese Engineers
講師: Network Programs, Japan Dr. Rao V. Mikkilineni

講演要旨:
 シリコンパワーは18ヶ月毎に倍増し,マイクロプロセッサ革命を引き起こ している.また,ディジタル伝送路は急激な伸びを示し,ここ数年,ネット ワーク,ソフトウェア,PC関連企業は急成長を遂げている.21世紀は,ま さにコミュニケーション革命の時代である.
 アメリカでは,規制緩和による熾烈な競争,ベンチャキャピタルからの新 しい投資によるサービス分野の急速な成長,生産性を高める技術革新と新技 術により,21世紀に向け着々と歩を進めている.
 日本では,規制緩和とグローバル競争への対応が遅れ,「サラリーマン」 文化が生産性を高めるための急速な新技術導入を遅らせている.技術革新と 起業家精神が成功の鍵をにぎっている.
 アメリカと日本では問題解決のためのアプローチに大きな違いがある.例 えば,アメリカでは個人の能力/個人の知識に重きをおくが,日本では集団 能力/グループの知識力に重きをおく.また,アメリカでは,ブレークスル ーによる変革の道を選ぶが,日本では継続的改善を目指す.しかし,アメリ カのアプローチがよく,日本のそれが悪いということではない.バランスの 問題である.
 次世代を担う日本人エンジニアは,日米の良い面を掘り下げ,新技術を迅 速に採用するとともに日本的なプロセスイノベーションをてこ入れし,個人 主義とグループコンセンサスのバランスをうまくとって迅速に行動すること が必要である.

参加者数:60名
報告者:玉本英夫
〒010-8502 秋田市手形学園町1−1
秋田大学工学資源学部情報工学科
Tel 018(889)2774, Fax 018(837)0408
Email tamamoto@ie.akita-u.ac.jp