第285回研究講演会開催案内


※当初,第284回と掲載しましたが,第285回研究講演会になりました.(11/15)
講師: NTT情報流通プラットフォーム研究所 主任研究員 工学博士 高橋 良英 氏
演題: 「ソフトウエア工学の現状と将来展望」
    −ソフトウェアの複雑さの測定と品質評価・予測制御を中心として−
開催日時: 2000年12月6日(水)13:00〜15:00
開催場所: 八戸工業大学AVホール

講演要旨
本講演では、ソフトウェアの複雑さによりソフトウェア品質を計画的に 管理・評価するシステムを提案する。その有効性を小規模データ分析実験 (約100KS)で検証しているので紹介する。当評価システムでは、 ソフトウェアライフサイクルの比較的初期の段階で複雑さを計測し、 複雑度の高い重点管理モジュ−ルを過去の複雑度と品質に関する管理デ−タ から予測制御することをねらいとしている。複雑さはC言語のソ−スコ−ド から測定する。コンパイルが完了した時点から、複雑度とソフトウェア品質 (障害データ)を管理し始め、ソフトウェア品質と複雑度の関係を定量的に 分析し評価する。障害抽出件数の目標値設定と実績値管理を行ない、 モジュ−ル再分割・統合や試験項目の充実を図る。障害の発生しやすい モジュ−ルとそうでないモジュ−ルの切りわけ制御を、複雑度計測を中心 により行う。ソフトウェア納入時品質を複雑度から定量的に評価する。 こうして過去の品質デ−タを蓄積し評価すると共に、将来に向けての ソフトウェア品質の予測制御を行う。

講演者略歴 
1974年 早稲田大学理工学部数学科卒業
1976年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程(数学専攻)卒業
1976年 NTT横須賀電気通信研究所入社
1986年 NTT情報通信処理研究所 主任研究員
1998年 工学博士(早稲田大学)
2000年 現在 NTT情報流通プラットフォーム研究所主任研究員
         電子情報通信学会、情報処理学会、IEEE、ACM会員

問合先
奈良 久
八戸工業大学システム情報工学科
TEL: 0178-25-8078(研究室)
   0178-25-8080(事務室)
e-mail: nara@hi-tech.ac.jp