第288回研究講演会開催報告


開催日時:平成13年9月18日12時50分〜14時30分
開催場所:八戸工業大学AVホール
演題  :ソフトウェア技術 −研究と開発と商品/事業化−
講師  :布川 博士(岩手県立大学ソフトウエア情報科学部)

講演要旨:  ITというキーワードを用いて新しい産業の創成が語られ始めている. その中でも,ソフトウェア技術は新たな付加価値を生む中心的存在として 注目されている.18世紀の産業革命の時,綿花→綿糸→綿布→Tシャツ, という技術工程は,当時のイギリスでは立派な高付加価値事業であったが, 現世では質的転換が少ない付加価値を生みにくい事業である.
ところが一旦Tシャツに絵が描かれると,下着からアウターになり 高付加価値商品となった.
 ITのおいて高付加価値商品とは何か?を考える手法を,
(1)研究シーズ指向から研究ニーズ指向へ転換,
(2)それを生むための教育カリキュラム,
の観点から,最先端の研究成果に裏付けられながらそれを前面に打ち出す ことなく,平易な語り口で講演され,聴衆に大きな感銘を与えた.

参加者:約70人
報告者:奈良 久
八戸工業大学システム情報工学科
TEL:0178-25-8078(研究室)
 0178-25-8080(事務室)
email: nara@hi-tech.ac.jp