講演報告:
高齢者や障害者が安心して暮らせる安全な地域社会を実現するためには,環境に関するバリアフリー,情報及び情報機器に関するバリアフリー,心のバリアフリーの実現へ向けた総合的な取り組みが重要である。秋田県工業技術センターでは、スマート・ストレージと呼ばれる携帯型知的記録媒体を用いて情報バリアフリー社会を実現するために必要な技術の研究開発が行われている。その中でも本講演では,「医療情報のオブジェクト化技術」と「コミュニケーション支援技術」に関し,脳画像における関心領域の抽出法や複雑背景下で取得された画像データから顔や手の部位を自動抽出する手法など,オペレータへの依存を低減可能なSOMを用いたアルゴリズムについて説明が行われた。
講演後は多数の質問があり,本講演に対する聴講者の関心の高さが伺われた。