日時: 2008年10月17日(金)4時限目 14:30-16:00 場所: 秋田県立大学本荘キャンパス K321(中講義室) 講師: 西関隆夫教授(東北大学情報科学研究科) 演題: 絶対に安全な秘密鍵の共有法 −離散数学の考え方− 概要: たとえ盗聴者が無限の計算能力を持っていたとしても安全に通信を行なうには、 送受信者が情報理論的に安全な秘密鍵を共有する必要がある。そのためには、送受 信者にカードをランダムに配布し、ある種のカードゲームを行うことによって秘密 鍵を共有すればよい。しかし、必要なカードの配布枚数は長年にわたり未解決の問 題であった。最近、この問題を解決すると共に、新しいプロトコルを設計し、カー ドゲームを実行したときに共有できる秘密鍵のビット数を求めることができた。本 講演ではこれらの結果を概説するとともに、用いられた離散数学、特に組合せ論、 の考え方について述べる。 問合せ先: 氏名 小澤 一文 所属 秋田県立大学システム科学技術学部 Tel 0184-27-2079, Fax 0184-27-2187 E-mail:![]()