情報処理学会東北支部第338回研究講演会開催報告


日時: 10月17日 14:30−16:00
場所:  秋田県立大学 システム科学技術学部 K321教室
講師: 東北大学情報科学研究科 教授 西関 隆夫 氏
演題: 絶対に安全な秘密鍵の共有法−離散数学の考え方−
講演報告: たとえ盗聴者が無限の計算能力を持っていたとしても,送受信者が情報理論的に安全な
秘密鍵を共有していれば安全に通信を行える。そのために,送受信者にカードをランダムに配布し,あ
る種のカードゲームを行うことによって秘密鍵を共有する方法が提案されてきた。しかし,必要なカード
の配布枚数は長年にわたり未解決な問題であった。西関教授等のグループは,最近,この問題を解
決すると共に,新しいプロトコルを設計し,カードゲームを実行したときに共有できる秘密鍵のビット数を
明らかにした。
本講演ではこれらの結果をわかりやすく解説するとともに,用いられた離散数学,特に組合せ論の
考え方について述べた。

参加者:約35名
報告者:秋田県立大学システム科学技術学部
 小澤 一文