平成22年度 情報処理学会東北支部研究講演会(第358回講演会)開催報告


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平成22年度 情報処理学会東北支部研究講演会(第358回講演会)開催報告


日時:2011年2月18日(金)15:30〜17:30

場所:東北大学工学部情報知能システム総合学科1号館451・453大会議室

演題:「ソフトウェア向けCコンパイラとハードウェア向けCコンパイラ」
〜再構成チップ適用を通じて,本質的な相違点を考える〜

講師:  若林 一敏 (わかばやし かずとし)
日本電気株式会社 組込みシステムソリューション事業部
兼システムIPコア研究所  主幹研究員
      
講演報告:C記述からハードウェア構造(RTL)を合成する動作合成と再構成デバイスを利
用すると、C記述からプログラム可能なチップという意味では、Cコンパイラ+CPUと非
常に似た環境が構築できる。本講演では、まず、ハードウェア向けCコンパイラ(動作合
成)とソフトウェア向けCコンパイラの相違点をスケジューラの並列度抽出の違い等コン
パイラ内部面から論じ、またプログラマ視点からの違いの解説がなされた。次に、動作合
成結果を再構成可能デバイスへの搭載する方法や、デバッグ等の設計環境を含めて紹介す
る。GPGPU等のSIMD系プロセッサとの優劣、得手不得手の議論があった。さらに,い
くつかの実例紹介があった。講演時間は2時間余りで、講演時間の後半には学生、教員か
らの質疑で盛会のうちに終了した。

参加者:約50名

報告者:亀山充隆  (東北大学大学院情報科学研究科 情報基礎科学専攻) 
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