2012年12月21日(金)13:00~14:30
東北大学情報科学研究科棟2階中講義室
鯉渕道紘 博士 (国立情報学研究所 准教授)
HPCインターコネクトのためのランダムトポロジ
メニーコア並列アプリケーションと高性能計算機の大規模化が進むにつれて性能への通信遅延の影響が大きくなってきている。例えば、エクサスケールコンピュータで期待されるMPIレベルの最遠ノード間の通信遅延は 1μ秒である。そこで,本講演では典型的な既存のトポロジにランダムなショートカットリンクを加えたトポロジを探求することにより、この数値目標が実現可能であることを示す。さらに、このランダムトポロジ・グラフは高い拡張性を持ち、実際のシステムに運用した場合には高い耐故障性が期待できることを示す。また、同アプローチによるデータセンターネットワークへの展開についても検討する。
東北大学大学院情報科学研究科 滝沢寛之