2017年12月6日(木)14:20〜15:50
弘前大学 理工学部1号館 第10番講義室
情報処理学会 東北支部
弘前大学 理工学部 電子情報工学科
湯浅 哲也 先生
(山形大学 教授)
「新しい原理に基づくX線CT:乳がんの早期診断を目指して」
現在の医療においてX線CTは不可欠な診断ツールである。しかし、X線は低
原子番号からなる物質に対してはほとんど透過してしまうため、生体軟組織はほ
とんどコントラストを生じない。一方、乳癌の早期発見には軟組織の描出が欠か
せない。ここでは、軟組織を描出するためのX線の屈折現象に基づくCT技術を紹
介する。装置の概要と得られたデータから画像を生成するためのデータ処理法に
ついて述べる。